制御の世界の“黒船”、TwinCATでメイドを動かす:江端さんのDIY奮闘記 EtherCATでホームセキュリティシステムを作る(9)(7/13 ページ)
SOEMに限界を感じていた私は、ベッコフオートメーションのソフトウェアPLC「TwinCAT3」に手を出しました。そう、文字通り“手を出してしまった”のです。今回は、制御の世界に「黒船」を持ち込んできたTwinCAT3を使ってメイドを動かすまでの、私の苦闘と孤闘の全容をご覧いただければと思います。
【Step 6】TwinCAT3のインストール
よーーーやく、ここまできて、TwinCAT3のインストールを開始できます。
TwinCAT 3はベッコフのWebサイトから無料でダウンロードできます。
ですが、ここで私はダウンロードするものを間違えて、どつぼにはまりました。
選ぶのは、「TC31-Full-Setup.3.1.40xx.0.exe」です。
このダウンロードの際に、ユーザー登録などが要求されますので、ここは(無駄な抵抗をせずに)ユーザー登録してください(ただ、このユーザー登録、なんか調子が悪い時が多いようで、3回くらい登録した記憶があります)。
これをダブルクリックするとzipファイルのダウンロードが始まります。その後、zipファイルを解凍すると「TC31-Full-Setup.3.1.40xx.0.exe」ができていますので、それをダブルクリックしてインストールを実行してください。
「I accept the terms in the license agreement」のボタンをクリックしてライセンスに同意し、「Next>」をクリックしてください。
さらに、登録するユーザー名と会社名を記入し、「Next>」をクリックしてください。 次にインストールのタイプを聞かれてきますが、何も考えずに「Complete」を選択し、「Next>」をクリックしてください。
VS 2010/2012/2013のProfessional/Premium/Ultimateがインストール済みの場合、TwinCAT 3を統合するVSの選択画面が表示されます。
私の場合、厄介なことに、昔インストールした? のかもしれないVSの選択肢が出てきたせいで選択を間違えてしまい、ここでもドツボにはまりました。
面倒を避けるためにも、ここは先ほどインストールしたVS1種類だけ(私の場合VS2012のPremiumだけ)をチョイスしておくことをお勧めします。
インストールには10分程度かかります。最後に、「Finish」をクリックすると、再起動するかと聞いてきますので、再起動に成功することを真剣に祈りながら、「Yes」を押下してください。
繰り返しますが、TwinCAT3のインストールは、「お正月の年賀状作成ソフト」のインスールとは、訳が違います。心の底からの真摯な祈りと愛が必要とされるのです(参考:『技術』は『愛』というプラットフォームの上でしか機能しない)。
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