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フルSiCパワーモジュール、三菱電機が拡充エアコンやPV装置向け、電力損失を大幅改善(2/2 ページ)

三菱電機は、「テクノフロンティア 2016」で、SiC(炭化ケイ素)パワーモジュール製品について、主な用途別に最新のフルSiC IPM(Intelligent Power Module)/PFC(Power Factor Module)などを紹介した。

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PV向けフルSiC IPM

 PV用パワーコンディショナ―向けフルSiC IPMは、定格電圧600V、定格電流75Aである。Siベースのパワー半導体素子を搭載した従来製品に比べると、電力損失をほぼ半分にした。駆動回路や保護機能を内蔵することで高機能化を実現している。さらに、電力効率の向上や高周波動作により、リアクトルなど周辺部品の小型化を可能とした。もちろん端子配置など従来製品と互換性のあるパッケージで供給するため、パワーモジュールの置き換えも容易である。


PV用パワーコンディショナ―向けSiCパワーモジュールの外観。左がフルSiC IPM

 「フルSiC IPMを採用すると、パワーコンディショナ―装置の電力変換効率を約1%向上させることが可能となる」(説明員)と話す。例えば、現行装置の電力変換効率が97%であれば、従来のIPMをフルSiC IPMに置き換えるだけで、効率を98%にすることができる。電力損失という視点では大きな改善につながるとみている。

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