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人身事故に遭わない秘策は“都会に住むな”!?:世界を「数字」で回してみよう(30) 人身事故(5/10 ページ)
皆さんは、一体どこの誰が人身事故を起こしているのだろうと考えたことはありませんか? 丹念に分析して人身事故の“分布図”を眺めてみると、発生場所が相当偏っていることが分かります。
過去10年をさかのぼる
さて、前回、内閣府が発表している平成27年版の「自殺対策白書」から、各種の自殺の手段の中で、「飛び込み自殺」の人気度をグラフで示しました*)。
*)なお、自殺対策白書の中では「飛び込み自殺」と「飛び降り自殺」は区別されています。
2014年のデータでは、飛び込み自殺が、若い世代と女性に人気があるのは明確です。
これを実際の自殺者数として計算してみますと、以下のようになりました。
このグラフから、飛び込み自殺が、若い人や女性に多いことは、実際の人数でも明らかです。
この段階で、私は「飛び込み自殺」の特徴は、「若い」「女性」が多いことだろうと考えたのですが、念のために、さかのぼって10年間くらい調べてみたところ、全く異なる数字が見えてきたのです。
以下の図は、2014年から、3年間さかのぼった2011年の飛び込み自殺者数の世代比較です。
この段階で、既に「若い」「女性」の傾向が崩れてしまっています。
そして、ここから、2年さかのぼった結果が、これです。
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