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センサー処理の負荷を軽減、新型PSoC:高感度/高精度のセンサー出力にも柔軟に対応(2/2 ページ)
Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)は、センサー処理の負荷を軽減できるPSoCアナログコプロセッサ「CY8C4Axx」を発表した。プログラマブルな汎用アナログブロックと信号処理用プロセッサをワンチップに集積した製品である。
ドラッグ&ドロップでカスタマイズ
プログラマブルアナログブロックは、同社から無償で提供される統合開発環境「PSoC Creator」を用い、ドラッグ&ドロップの簡単操作でカスタマイズすることができる。新たなセンサーをシステムに追加/変更する場合でも、プリント基板の設計変更などは必要なく、PSoC Creatorで追加部品を接続する設定を行うだけで済む。この結果、システム変更に要するエンジニアリング時間は、これまで約40時間要していたものが、わずか4時間程度に短縮することができるという。
CY8C4Axxは、パッケージが28端子SSOP、45端子CSP、48端子のQFN及びTQFPの4種類で供給する。すでにサンプル製品は出荷中で、量産出荷は2016年第4四半期(10〜12月)を予定している。1000個購入時の単価は3.63米ドルとなっている。
各種センサー搭載キットも
同時に、PSoCアナログコプロセッサ「CY8C4Axx」を搭載したパイオニアキット「CY8CKIT-048」も用意した。このキットにはCY8C4Axxやプログラムとデバッグ用の「PSoC 5」の他、PIR(焦電型赤外線)モーションセンサー、温度センサー、サーミスター、近接センサー、照度センサーなどが実装されている。価格は49米ドルである。
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