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FCC、5G向け帯域について2016年7月に規則採決へミリ波帯の開放に注目(2/2 ページ)

FCC(米国連邦通信委員会)は2016年7月14日(現地時間)に、5G(第5世代移動通信)向けとして高周波帯域を開放するための規則について採択を行う。

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帯域の共有は

 5G向けに帯域を開放することと、帯域を共有することは、全くの別物だ。帯域の共有では、別の問題が生じる。Wheeler氏は、「現在、5G向けとして利用が検討されている高周波数帯域の多くは、衛星無線で使用していたり、政府が使用していたりする」と述べている。つまり、「衛星無線と地上無線で周波数帯を共有する必要があるということだ。これは、特に28GHz帯に関連する問題である。また、将来的に検討の対象となる別の帯域でも、考慮すべき点だといえる」(同氏)

 Wheeler氏は、「5Gは、IoE(Internet of Everything)向けに開発されている。モバイルファイバー(10〜100倍の高速化を実現)を提供できるだけでなく、VR(仮想現実)や自動運転車、遠隔手術など、5Gの特定用途向けに、1ミリ秒未満のレイテンシを実現することも可能だ」と述べる。

 米国の市場調査会社であるThe Linley Groupでシニアアナリストを務めるMike Demler氏は、「今回のWheeler氏の講演で注目すべき点が1つあるとすれば、それは、同氏が土台となる根拠を一切明かさなかったという点だ。同氏は周波数帯域だけでなく、最も話題性のある専門用語も全て取り上げている。全部を網羅しようとしたために、逆にほとんど何も言えていない。単に、『より多くの帯域を開放していく』ということを伝えるためだけに多くの言葉を使いすぎた」と指摘した。

【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】

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