「iPhone 7」の写真が流出、カメラ性能が向上か:さまざまな臆測が飛び交う
例年通りのことではあるが、Appleの次世代「iPhone」と思われる画像が流出している。それによれば「iPhone 7」(仮称)ではカメラ性能が向上すると推測されている。
次世代「iPhone」、大きく変わるのはカメラ?
Appleの「iPhone 6s」は、高品質のカメラを搭載するスマートフォンの1つとして知られているが、2016年9月に発売予定とされる「iPhone 7」(仮称)には、さらに高性能なカメラを搭載されるようだ。
フランスの技術ニュースサイト「Nowhereelse.fr」は、2016年6月25日のブログ記事にiPhone 7の流出写真を掲載した。この写真を見ると、iPhone 7は従来のiPhoneと比べてカメラセンサーの開口部が大きく、iPhone 7の大型モデル「iPhone 7 Plus」(仮称)ではデュアルカメラ構成が採用されるようだ。
Appleは2015年に、マルチレンズカメラシステムや深度計測技術を手掛けるイスラエルのLinX Computational Imagingを買収した。この発表以降、AppleがiPhoneのカメラを大きくアップグレードをするのではないかという臆測が流れていた。
Appleは2016年1月に、デュアルカメラシステムの特許を出願した。これによって、iPhone 7のカメラに新機能が搭載される可能性が示唆されていた。
現時点ではまだ、iPhone 7で背面カメラの出っ張りが解消されるかどうかは定かではない。iPhone 6は背面カメラが匡体からわずかに突き出た形状になっていて、デザインにうるさいユーザーから不満が挙がっていた。iPhone愛好者は、スマートフォンデザインの最高峰と広く認められるiPhoneに、より洗練されたデザインを求めている。
イヤフォンジャックとアンテナバンドも変わると予想
iPhone 7の主要機能に関しては、カメラがアップグレードされるといううわさの他にも、さまざまな臆測が飛び交っている。
その1つが、イヤフォンジャックがなくなるかもしれないといううわさだ。この変更は5.5型ディスプレイを備えるiPhone Plusモデルにのみ適用され、4.7型ディスプレイのモデルには従来通りのイヤフォンジャックが搭載される可能性もある。
さらに、iPhone 6では匡体背面の上下約0.5インチ(約1.3cm)の位置に「D」の形に配置されているアンテナバンドが、iPhone 7では真下と真上のみになるという。
Wall Street Journal紙は2016年6月21日に、複数の情報筋からの情報として、「Appleはこれまで2年おきにデザインを一新してきたが、iPhone 7はわずかな変更はあるものの、デザインは、ほぼ現行のままになる見通しだ」と報じた。
記事は、「Appleは、iPhone誕生10周年となる2017年に大きな変更を行う予定だ」と伝えている。
【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「iPhone 6s」を分解
モバイル機器の修理マニュアルを提供するiFixitが「iPhone 6s」の分解の様子を公開した。気になる搭載デバイスを中心にその様子を見ていこう。 - iPhoneのセキュリティ問題は“パンドラの箱”
「iPhone」のセキュリティ解除問題について、AppleとFBIの攻防が続いている。Appleは、もし一度解除を許せば、それは“特定の1台”だけにとどまらない危険性があると主張する。さらに、セキュリティ解除用のソフトウェアを開発すれば、犯罪者や敵国政府などの手に渡ってしまう恐れがあり、「悪意を秘めた“パンドラの箱”を開けることになる」との見解を示した。 - iPhoneのセキュリティ訴訟、Appleが不利に?
「iPhone」のセキュリティ解除の問題で、AppleとFBIの対立が続いている。Appleの決断を支持すると表明する技術メーカーも多いものの、専門家の中には、FBIの要請が妥当とする意見も、もちろんある。 - 「iPhone SE」のBOMコストは160米ドル
IHSがAppleの「iPhone SE」を分解し、部品コスト(BOMコスト)を試算した。それによると、iPhone SE(16GB版)のBOMコストは160米ドルだという。既存の機種と同じ、あるいは最適化した部品を採用することでコストの上昇を抑え、利益を出しやすくしたとIHSは分析する。