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OKI、日本アビオのプリント配線板事業を取得大型/高多層基板市場で国内トップシェア狙う

OKIは、日本アビオニクスからプリント配線板事業を取得する。EMS(生産受託)事業拡大に向けて、難易度が高く信頼性が要求されるプリント配線板市場での事業強化を図る。

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基板〜最終製品組立まで一貫受託生産能力拡大

 OKIは2016年7月7日、日本アビオニクスからプリント配線板事業を取得すると発表した。OKIはEMS(生産受託)事業拡大に向けて、難易度が高く信頼性が要求されるプリント配線板市場での事業強化を図る。

 両社は、今回締結した事業移管契約に基づいて、2016年10月1日より技術と設備の移管や各種認定取得などを順次始める。2018年3月31日までには事業移管を完了する予定である。日本アビオニクスが手掛けてきたほぼすべてのプリント配線板事業は、OKIのEMS事業拠点である沖プリンテッドサーキットと、OKIサーキットテクノロジーに移管されることになる。

 OKIは、日本アビオニクスのプリント配線板事業を取得することで、ニッチで付加価値の高い技術を一段と強化する。また、プリント配線板から最終製品組み立てまでの一貫受託生産能力を拡大することとなり、2016年度はEMS事業で480億円の売上高を計画している。

 OKIは、2016年度を最終年度とする中期経営計画の中で、ハイエンド型EMS事業を成長分野の1つに挙げている。同社のプリント配線板は50年以上の歴史を持ち、宇宙・航空、計測機器向け大型/高多層基板分野で強みを発揮している。

 日本アビオニクスもほぼ同時期から、宇宙・航空、半導体検査装置向けを中心に、難易度が高く、信頼性が要求されるプリント配線板事業を展開してきた。ところが、経営環境の変化などもあり、最近は事業の見直しを進めてきた。そこで、事業統合によりシナジー効果が期待できるOKIへ事業移管することに合意した。

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