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屋内でも誤差3m以内の位置情報を提供できる技術ビーコンと自律航法、地図マッチングを融合(2/2 ページ)

パナソニックは2016年7月、地下街や屋内でも位置誤差3m以下という高精度の位置情報をスマートフォンなどの端末を使って取得できる測位システムを開発したと発表した。

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スマホ搭載センサーと地図補正

 ビーコンでの測位に加え、スマートフォンが内蔵する加速度、ジャイロ、地磁気、気圧を検出するセンサーを利用して、進行方向と距離を推定し相対位置を測定する高精度な自律航法を活用し、歩行以外の動作(腕の振りなど)をキャンセルして計測誤差を抑える。なお、GPS電波を受信できる環境では、GPSとも連動。屋内外をシームレスに測位できる。


高精度な自律航法の適用イメージ 出典:パナソニック

 さらに、システムに登録した地図を利用して、人やモノの経路制約から位置計測の誤差を補正するマップマッチング技術も適用。屋内環境に応じて補正の強度をコントロールでき、過剰な補正を抑えることもできる。


マップマッチングによる測位補正イメージ 出典:パナソニック

 こうした技術により、3m以下の位置精度での位置情報提供が可能になったという。

 パナソニックでは、この位置情報提供システムを「誘導」「分析」「検知」などの用途に応じたアプリケーションとともに提供する方針。さらにパナソニックの光ID情報配信技術と連携した誘導アプリや、カメラ、マイクを併用した分析アプリの開発などもできるとしている。

 対応スマートフォンは、「Nexus 5」などのAndroid搭載端末、「iPhone 5S」などのiOS搭載端末としている。

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