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IDTのペナン工場、TS 16949の認証を取得:認定拠点2か所に、車載半導体事業を加速
IDTは、マレーシア・ペナン工場の自動車バックエンド生産フロアにおいて、自動車産業向け品質マネジメントシステム技術仕様「TS 16949」の認証を取得した。
ペナン工場、2016年末に完全稼働へ
IDTは2016年8月、マレーシア・ペナン工場の自動車バックエンド生産フロアが、自動車産業向け品質マネジメントシステム技術仕様「TS 16949」の認証を取得したと発表した。同社として同認証を取得するのは、ドイツ・ドレスデンのZMD AG工場に続き2拠点目となる。
新たに認証を取得したペナン工場の自動車バックエンド生産フロアは、IDT子会社のZMD AGを通じて、TS 16949(品質マネジメントシステム−自動車製造や関連する交換部品に関わる組織にISO 9001:2008を運用する際の要求事項)の2段階認証プロセスに合格した。ペナン工場は2016年末にも完全稼働を目指す。
ZMD AG工場は、IDTが2015年12月に買収したZMDIの製造拠点として稼働している工場で、2004年にTS 16949の認証を取得し、2016年6月にその認証を更新した。ペナン工場の自動車バックエンド生産フロアは、ZMD AGのIDT Automotive Center of Excellenceと連携しながら、自動車向け半導体製品を製造していく。IDTはこれら2つの製造拠点を使って、クラス100のウエハーテストやクラス1000の最終テストを行っていく体制を整えた。
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