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NECと東大、日本の競争力強化めざし大型連携始動まず次世代AI分野から(2/2 ページ)

NECと東京大学は2016年9月2日、包括的なパートナーシップを結び、人工知能(AI)分野などを対象に総合的な産学連携を開始したと発表した。

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ブレインモルフィックAI技術

 具体的な活動としては、まず、AI分野に焦点を絞り「NEC・東京大学フューチャーAI研究・教育戦略パートナーシップ協定」を結び、次世代型AIの開発を進める。


「NEC・東京大学フューチャーAI研究・教育戦略パートナーシップ協定」の概要 (クリックで拡大) 出典:NEC/東京大学

 東京大学生産技術研究所 教授の合原一幸氏を中心に、両者のトップクラスの研究者10人以上をコアメンバーとして共同開発を行う。合原氏は、人の脳の構造を模した「ブレインモルフィックAI技術」の研究者であり、同AI技術の構築が中心となる。将来的には、高度なAI処理を高い電力効率で行える自動車や監視カメラ、産業機器などに搭載可能な脳構造を模したアナログ回路搭載デバイスの実現を目指す。NECの最高技術責任者(CTO)を務める執行役員常務の江村克己氏は「3年後をメドに、ブレインモルフィックAI技術で一定の成果を得たい」とした。


「ブレインモルフィックAI技術」に関する研究開発内容 (クリックで拡大) 出典:NEC/東京大学

 新野氏は、「AIでの連携は、第1弾の取り組みであり、他にも合意できた分野で第2弾、第3弾の活動を実施していく」としている。

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