インテル、FPGA戦略の踏襲をコミット:日本でISDF開催(2/2 ページ)
Intel(インテル)のグループ会社である日本アルテラは、東京都内で「インテルSoC FPGAデベロッパー・フォーラム(ISDF)」を開催した。SoC FPGAの製品戦略などについて、これまでの方向性を踏襲していくことを表明するとともに、会場では“インテル色”を全面に打ち出した。
全世界で1000社以上がIntel SoC FPGAを採用
引き続き、Intel PSGのSoCプロダクトでプロダクトマーケティングシニアディレクターを務めるChris Balough氏が、「SoC FPGAの進化と事例」というテーマで特別講演を行った。Balough氏はまず、Intel SoC FPGAポートフォリオを紹介した。第1世代品はTSMCの28nm技術を、第2世代品はTSMCの20nm技術を用いて量産したが、第3世代となる「Stratix 10」は、Intelの14nm Tri-Gate技術を用いて製造される。CPUコアも従来のデュアルコアから、第3世代はクアッドコアへと進化する。「通常、新たな世代に移行すると、その性能は前世代に比べて20%向上するのが一般的だ。ところが、Stratix 10は2倍のパフォーマンスを達成しており、ゲームチェンジャーとなる」と語った。
さらにBalough氏は、SoC FPGAのデザイン件数が急増している点を強調した。Mentor Graphicsの調査によれば、2014〜2016年の3件間でSoC FPGAのデザイン件数は3倍に増えているという。複数のプロセッサが必要となるような用途でも、ワンチップに集積することで、実装面積や消費電力の節減が可能となるからだ。
採用が増加している応用分野として、モーターコントロールやPLCプラットフォームといった産業機器や、自動車の自動運転、3Dスキャナーやモーションセンサー、オーディオなどの事例を挙げた。Balough氏は、「既に、全世界で1000社以上がIntel SoC FPGAを採用している。エコシステムのパートナーは100社に達しており、連携をさらに深めていきたい」と語った。
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