飛び込みにまつわる「6つのなぜ」に新たな仮説が続々?:世界を「数字」で回してみよう(36) 人身事故(4/10 ページ)
今回は、「なぜ7月に飛び込みが多いのか」「なぜ火曜日に飛び込みが減るのか」など、私が仮説立案できなかった6つの疑問に対して、読者の皆さまが寄せてくださった仮説の中から、私のハートにヒットしたものを紹介したいと思います。後半では、小田急線の人身事故に巻き込まれた人々の実際のTwitterを分析してみました。
(疑問3)なぜ、「飛び込み」は夜に多く、また早朝(始発時)に多いのか
私は、鉄道の「飛び込み」は、朝が多いと「決めつけ」ていたのですが、データを調べてみると、夜の帰宅時間帯の方が、圧倒的に多いことが分かりました。
なぜ私が、このような「決めつけ」をしていたかというと、多分、出社/登校時間が非常に厳しく取り扱われている(顧客訪問なら、なおのこと)のに対して、帰宅時は、自宅到着時刻に対するプレッシャーが少ないため、朝の事故の方が、不快な記憶として残りやすいからではないか、と思っていたからです。
しかし、"夜 > 朝" となるの理由について、私は答えられる仮説を持っていませんでした。
この疑問に対して、皆さんからいただいた仮説はこちらになります。そして、この疑問に関しては、アンケートに応じていただいた読者の皆さんの答えは、ほぼその全てが、以下の2つの仮説に集約していました。
"自己嫌悪"仮説に対する、私の素直な感想は、「世の中の多くの人々は、毎日、反省しながら生きているんだなぁ」ということでした。私がいかに、「めったに反省せず、日々、失敗を人のせいにして生きているのか」を突き付けられたようで、久々に自己嫌悪しました。
"自殺待機"仮説は、目の前に、―― 肩を落とし、ベンチに座って、自殺装置(=電車)が動き出すのをひたすら待っている人 ―― が見えたような気がして、背筋が凍るような思いでした。
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