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u-bloxが独自LSI搭載のLTE Cat1モジュール発表全てをサポートできるように(2/2 ページ)

u-bloxは2016年11月、自社で開発製造するベースバンド/RF LSIを搭載した通信モジュール「LARA-R3121」を発表した。IoT(モノのインターネット)機器などに向けたLTE規格「LTE Cat1」に対応した。

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LTEシングルモードで高精度GNSS搭載


LTE Cat1に対応したモジュール製品「LARA-R3121」。u-bloxが自社で開発したベースバンド/RF LSIを搭載する

 LARA-R3121は、価格を抑えるなどの目的で“LTEシングルモード モジュール”とし、2G、3Gには対応せずLTE特化型モジュール。通信速度は、下り10Mビット/秒、上り5Mビット/秒とし、ほぼ3G並みの速度を実現する。また、u-bloxが得意とするGNSS機能も搭載。「LARA-R3121が内蔵するGNSS機能は、空が開けた状況で測位誤差2m程度を実現する“高精度GNSS”になっている」という。

 モジュールサイズは、24.0×26.0×2.6mmで、形状は100ピンLGAパッケージタイプを採用する。吉田氏は「高速版LTE対応モジュール『TOBYシリーズ』や、2G/3G対応モジュール『SARAシリーズ』と置き換えが容易に行えるフットプリントとなっていることも特長。ユーザーは、大きな基板設計変更なく、モジュールを選択、実装できる」とする。

 動作温度範囲は−40〜+85℃と、車載/産業用途に対応。車載用途での利用を見込みISO-TS 16949準拠の製造工程で製造を行い、信頼性試験もISO 16750準拠で実施する。動作電源電圧は3.8V。USB 2.0やUART、I2C、SDIOなどのインタフェースも備える。

 価格について吉田氏は「現在検討中だが一般的なLTE Cat1対応モジュールの価格(=サンプル価格70米ドル、1万個購入時32.5米ドル程度)の実現を目指している」と語る。2017年6月予定のサンプル出荷当初は、欧州市場での使用を前提にした認証の取得から開始するが「2017年中には日本の周波数に対応し、技術基準適合証明などの取得を完了させる見込み」だとしている。

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