ニュース
2016年のウエハー出荷面積、過去最高を連続更新:販売額は前年比1%増
SEMIは、2016年の世界シリコンウエハー出荷面積が、過去最高を記録した2015年の出荷面積を上回り、前年比3%増の107億3800万平方インチになったと発表した。
「過去の好調時の水準をずっと下回っている」
SEMIは、2016年の世界シリコンウエハー出荷面積が前年比3%増となる107億3800万平方インチとなったことを発表した。2014年から3年連続で過去最高を記録している。2016年のシリコンウエハー販売額は、前年比1%増の72.1億米ドルとなった。
SEMI Silicon Manufacturers Group(SMG)のGlobalWafersコーポレート開発担当副社長である李中威氏は「3年連続で過去最高を記録したが、販売額は出荷面積と同様に増えることはなかった。市場は、過去の好調時の水準をずっと下回っている」と語る。
同調査で用いている数字は、ウエハーメーカーによりエンドユーザーに出荷されたバージンテストウエハーを含む、鏡面ウエハー/エピウエハー/ノンポリッシュドウエハーを集計したものとなっている。太陽電池用は含まれていない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 2016年半導体メーカー売上高トップ10――Gartner
Gartnerは、2016年における世界の半導体メーカー別売上高ランキング(上位10社)を発表した。 - 2016Q4のスマホシェア、AppleがSamsungを抜く
IDCが、2016第4四半期(10〜12月)におけるスマートフォンの出荷台数ランキングをまとめた。それによると、AppleがSamsung Electronicsを抜いて首位となった。 - 2016年の半導体購入額、目立つ中国メーカーの躍進
Gartnerは、2016年の主要電子機器メーカーの半導体製品購入額に関する調査結果を発表した。 - 2017年の半導体市場は明るい見通し
ウォール街のアナリストによれば、2016年はわずかに縮小傾向にあった半導体市場が2017年には好転するようだ。ドイツ銀行は、2017年の半導体市場は前年比5%の成長を遂げると予測している。 - 2016年7〜9月ウエハー出荷、過去最高を連続更新
SEMIは2016年11月、2016年第3四半期(7〜9月)の世界シリコンウエハー出荷面積が、27億3000万平方インチとなったと発表した。過去最高を記録した前四半期(同年4〜6月)の出荷実績を0.9%上回り、2四半期連続で過去最高を更新した。 - 2016年の半導体市場、DRAMの回復で成長の見通し
IC Insightsによると、半導体IC市場はDRAMが回復基調にあることを受け、2016〜2017年にかけて、それぞれ1%、4%の売り上げ成長率を達成するという。