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サイプレス、ミネソタ州の製造工場を売却:3000万米ドルでスタートアップに
Cypress Semiconductorは、ミネソタ州の半導体製造工場を、スタートアップのファウンドリーであるSkyWater Technology Foundryに3000万米ドルで売却した。
3000万米ドルで売却
Cypress Semiconductor(以下、Cypress)は2017年3月1日(米国時間)、ミネソタ州ブルーミントンにある200mmウエハー処理ラインを備えた半導体製造工場「Fab 4」を、SkyWater Technology Foundry(以下、SkyWater)に3000万米ドルで売却したと発表した。
Fab 4は、Cypressの子会社であるCypress Foundry Solutionsが所有するもので、Cypressは同子会社をSkyWaterに売却した。SkyWaterは、ミネソタ州に本拠地を置くOxbow Industriesが出資しているスタートアップのファウンドリーである。売却後、同工場ではCypressおよびその他のチップメーカーの製品を製造するという。
同工場はCypressが1990年にControl Data VTCから購入したものだが、Cypressは2015年から、この工場の売却先を探していた(関連記事:サイプレスが半導体製造工場を売却へ)
Cypressはブルーミントンの工場を売却したことで、テキサス州オースティンの工場「Fab 25」の稼働率が高まるとしている。
【翻訳、編集:EE Times Japan】
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