ウエハー生産能力、日本は東芝とルネサスで64%:地域別ランキング
市場調査会社のIC Insightsは、2016年12月における地域別ウエハー生産能力ランキングを発表した。1位から台湾、韓国、日本、北米、中国、欧州の順に続いている。
中国が世界で最も増加
市場調査会社のIC Insightsは、2016年12月における地域別ウエハー生産能力ランキングを発表した。それによると、台湾が世界全体の21.3%のシェアを占めて1位となった。
2位が韓国で20.9%、3位が日本で17.1%、4位が北米で13.4%、5位が中国で10.8%、6位が欧州で6.4%と続く。同調査結果は、ウエハー生産工場を持つ企業の本社所在地ではなく、工場が存在する地域をベースに集計されている。例えば、Samsung Electronicsが北米に持つファブは、北米の生産能力として計算されている。
台湾のシェアは、2015年の21.7%から21.3%に減少している。TSMCとUMCが生産能力の73%を占めているという。韓国は、2015年の20.5%から20.9%とシェアを伸ばした。Samsung ElectronicsとSK Hynixが、生産能力の93%を占めている。
2016年12月時点の世界の地域別ウエハー処理能力ランキング。200mm口径のウエハーに換算した月間処理能力である。図中の「ROW(その他の地域)」は主に、シンガポール、イスラエル、マレーシアで構成されているが、ロシア、ベラルーシ、オーストラリアなども含まれているという 出典:IC Insights
日本は2010年まで首位だったが(関連記事:世界の半導体ウエハー処理能力ランキングが発表、台湾が初めて首位に)、シェア17.1%で3位となっている。東芝とルネサス エレクトロニクスの上位2社で、全体の64%を占めているという。IC Insightsは、「Micron Technologyによるエルピーダメモリ買収や、パナソニックによる一部のファブ売却など、ここ数年で製造戦略における大きな変化があった」とコメントした。
中国は世界の中で最もウエハー生産能力が増加しており、2015年のシェア9.7%から10.8%となった。Semiconductor Manufacturing International Corporation(SMIC)と、Shanghai Huahong Grace Semiconductor Manufacturingが上位2社である。
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