最新FPGA搭載、4K映像や機械学習を高速処理:コストと消費電力を節減
PALTEKは、ザイリンクス製の最新FPGAを搭載したFPGAコンピューティングプラットフォーム「DATA BRICK」を、ベクトロジーと共同開発した。4Kビデオ処理や機械学習、ビッグデータ分析などの処理を高速かつ低消費電力で実行することができる。
ビッグデータの処理能力を向上させるプラットフォーム
PALTEKは2017年3月、ザイリンクス製の最新FPGAを搭載したFPGAコンピューティングプラットフォーム「DATA BRICK」を、ベクトロジーと共同で開発したと発表した。4Kビデオ処理や機械学習、ビッグデータ分析などの用途において、電力消費やシステムコストを抑えつつ高速処理を可能とする。
DATA BRICKは、ザイリンクス製の16nm UltraScale+FPGA「VU3Pシリーズ」を搭載している。このFPGAは、Amazon Web Servicesが提供するAmazon EC2の新たなインスタンスタイプ「F1」にも採用されるという。
メモリは標準で容量が8GバイトのECC付きDDR4-2400 DRAMや、容量が1Gビットのフラッシュメモリを実装した。ホストCPUと接続するためのインタフェースとしてPCI Express Gen3×16を用意した。さらに、DATA BRICKを連結し、処理性能をさらに高めることができる。FPGA間は伝送速度が最大448Gビット/秒の高速インタフェースで接続される。
この他、既存の資産を有効活用できるようFMC(HPC)コネクターやSAMTEC Firefryコネクターなども用意されている。DATA BRICKの外形寸法は257×120mmで、PCI Express規格のカードサイズとした。このため、ユーザーはPCに直接接続して容易に利用することができるという。DATA BRICKの販売は2017年4月より始める。
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