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エリクソン、5GやIoT向けデモなど70点以上を展示MWC 2017(2/2 ページ)

エリクソンは「Mobile World Congress(MWC) 2017」で、5G(第5世代移動通信)やIoT(モノのインターネット)などを中心に、70点を超える展示を行った。その中の幾つかを紹介する。

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LPWAの応用事例も

 セルラーを利用するLPWA(Low Power Wide Area)ネットワークのデモも、幾つか展示した。Cat-M1は、米国の通信事業者であるAT&T、Verizon、オーストリアTelstraが既に導入しているセルラーLPWAである。日本では規制の関係で、2017年10月ごろから使用できるようになる見込みだ。

 ブースでは、スペインTelefonicaのCat-M1ネットワークを使用した。Cat-M1対応チップを搭載した工具をこのネットワークに接続し、工具の稼働状況や位置をトラッキングするというデモを行った。


写真左で男性が持っているのが、Cat-M1対応の工具(クリックで拡大) 出典:エリクソン

 エリクソンはNB(Narrow Band)-IoTについても、China MobileおよびIntelとともにトライアルを進めている。エリクソンが中国・南京に所有する工場(Ericsson Panda Communication工場)では、日本向け基地局などを製造しているが、その工場でNB-IoTトライアルを行っている。1000個の高精度ねじ回しにNB-IoTモジュールを搭載し、使用した回数や油をさした回数などについてデータを収集して、ねじ回しのキャリブレーションや保守を行う。エリクソン・ジャパンは、「NB-IoTモジュールを搭載するというコストは掛かるが、効率の向上により、ROI(投資対効果)は210%、半年でブレークイーブン(損益分岐点)を見込む」と説明している。

コネクテッドカーのサービス生成

 MWC 2017の初日だった2017年2月27日には、コネクテッドカー関連のサービスの開発を促進するプラットフォーム「Connected Vehicle Marketplace」を発表した。エリクソンが以前から提供していた自動車向けクラウドサービス「Connected Vehicle Cloud」を拡張したもので、運転データなどの共有や、課金および請求システムなどを開発するためのオープンAPI(Application Program Interface)を備えている。

 トラックやバスのメーカーであるスウェーデンScania(スカニア)は、Connected Vehicle Marketplaceを利用して「Scania One」というプラットフォームを構築し、導入した。Scania Oneは、25万台にも上るScaniaのコネクテッドカーから得たデータを基に、フリート車両の所有者やドライバーに各種サービスを提供するという。


「Connected Vehicle Marketplace」の概要(クリックで拡大) 出典:エリクソン
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