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Wireless Geckoが真のマルチプロトコルMCUへ進化:無線の切り替えが可能に(3/3 ページ)
Silicon Laboratories(シリコン・ラボラトリーズ)は2017年3月、無線機能搭載マイコン「Wireless Gecko」の機能を強化した新製品群と、Wireless Gecko上で動作する無線プロトコルを任意に切り替えられる機能の提供を開始した。
2017年内に時分割でプロトコル変更する機能も提供へ
「スイッチド マルチプロトコル機能で起動するプロトコルを変更する場合、再起動時にプロトコルスタックの読み込みなどで10秒から15秒ほどの時間を要するが、プロトコルを変更しない通常の再起動の場合は、高速で立ち上がる」と日本法人IoTスペシャリストを務める水谷章成氏は説明する。その上で水谷氏は「現在、スイッチド マルチプロトコル機能とは別に、時分割で動的に無線プロトコルを切り替える“ダイナミック マルチプロトコル機能”の開発を進めている。2017年内には提供できる見込み」とし、Wireless Geckoは、まさにマルチプロトコルが動作するデバイスへと進化していく見込みだ。
スイッチド マルチプロトコル機能は、新製品のEFR32xG12シリーズだけでなく、従来のWireless Geckoでも利用できるという。
日本法人社長の深田学氏は「さまざまな無線規格が存在し、IoT機器で将来的にどの無線が普及するかなども不透明。マルチプロトコル対応のWireless Geckoではあれば、製品出荷後の使用環境でOTA(Over the Air)アップグレードによる無線プロトコルの変更も可能であり、柔軟に対応できる。Wireless GeckoはIoT用途に適したデバイスだ」と語っている。
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