ニュース
アイシン精機、車載半導体をタワージャズで量産:TPSCo日本工場でも計画
タワージャズは、アイシン精機がタワージャズのパワーマネジメント技術を用いて、次世代の車載用半導体チップを量産することになったと発表した。
先進のパワーマネジメント技術で次世代製品を製造
タワージャズとアイシン精機は2017年4月、タワージャズのパワーマネジメント技術を用いて、アイシン精機の車載用半導体チップを量産すると発表した。
タワージャズは、LDMOS(横方向拡散MOS)やESD(静電気)保護デバイス、不揮発性メモリ向けY-Flash OTP(One Time Programmable)/MTP(Multiple Time Programmable)ソリューション、埋め込み型ツェナーダイオード、ショットキーダイオードといった車載用パワーマネジメントプラットフォームを提供している。
また、パナソニック・タワージャズセミコンダクター(TPSCo)の日本工場では、パワーマネジメント技術の可用性を拡大しているという。タワージャズとアイシン精機は、車載用半導体の生産実績を持つTPSCoの200mmウエハー対応製造ラインにおいても、車載用半導体チップの製造を行う計画である。
アイシン精機は、「タワージャズのパワーテクノロジープラットフォーム活用することで、当社の仕様に合わせて容易に半導体チップをカスタマイズすることができる」と述べる。タワージャズは、「180nmのAEC-Q100グレード0認定プロセスプラットフォームをベースとしたパワーマネジメント技術により、自動車用半導体市場に向けた高品質の製造ソリューションを提供する体制をすでに整えている」とコメントした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- タワージャズ、新しいRF技術の量産体制整う
タワージャズは、SiGe(シリコンゲルマニウム)ベースの統合型RFプラットフォームを開発し量産体制を整えた。 - 2016年の車載半導体市場、NXPが首位を維持
英国の市場調査会社であるSemicast Researchが、2016年の車載ICベンダーランキングトップ10を発表した。ランキングの順位は2015年に比べてほとんど変化しておらず、NXP Semiconductorsが前年に続き首位に立った。 - Qualcomm+NXPは怖くない、車載ルネサスの自負
ルネサス エレクトロニクスは、ドイツ・ミュンヘンで開催中の「electronica 2016」(2016年11月8〜11日)に出展し、車載情報システム向けハイエンドSoCや、ADAS向け開発キットのデモを披露している。車載半導体メーカーのM&Aが続く中、ルネサスの強みは何なのか。 - IHS・南川氏に聞く、半導体業界再編とIoTの行方
2016年も終わることがなかった半導体業界の“M&A”の嵐――。2017年もこの業界再編は続くのだろうか。市場調査会社のIHSグローバルで主席アナリストを務める南川明氏に聞いた。