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ライダーで360度 物体を認識、3次元でマッピング自動運転や物流に使える?

日本コントロールシステムは「第20回 組込みシステム開発技術展(ESEC2017)」で、ジェスチャー認識エンジンとライダー(レーザーレーダー)を組み合わせて、360度の範囲で対象物を認識し、距離を基に3次元でマッピングできるシステムを展示した。

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360度、対象物を認識可能

 日本コントロールシステムは「第20回 組込みシステム開発技術展(ESEC2017)」(2017年5月10〜12日、東京ビッグサイト)で、ライダー(レーザーレーダー)を利用して360度、対象物を認識できるシステム(以下、360度オブジェクトシステム)のデモを披露した。

 同社は、「GREEEN(グリーン:Gesture REcognition Engine ENvironment)」というジェスチャー認識エンジンを開発している。ESECでは、回転するライダーを使い、360度の範囲に存在する人やモノ、建造物などを検知し、ライダーからの距離を基に、それらの物体の位置を3次元でマッピングするデモを行った。

左=使用したライダー。360度回転していた/右=ライダーで検知した対象物を3次元で表示している。緑色の枠で囲まれているのが「人」として認識している箇所(クリックで拡大)

 GREEENは、指先や頭など人体の各部位の3次元位置情報を検出し、それらの位置関係や動きをリアルタイムに解析することでジェスチャーを認識する。ジェスチャーを利用する非接触のユーザーインタフェース(UI)の実現に向けた技術だ。GREEENは、独立性の高いレイヤーで構成されるミドルウェア群なので、特性のOSやライブラリに依存することなく、さまざまなプラットフォームに実装できるという。

 日本コントロールシステムは、360度オブジェクトシステムは、自動運転や倉庫管理などでニーズがあると見込んでいる。「倉庫で荷物を運ぶ場合、ライダーを搬送機器に取り付ければ、移動した経路をトレースして、どの荷物がいつ、どんな経路でどこに運ばれたのかを記録できる」(同社)

ESEC2017&IoT/M2M展
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