ニュース
ブランド名は「EPYC」、AMDの新型プロセッサ:データセンター向けサーバ用
AMDは、データセンター向けサーバ用新型プロセッサ(コードネーム:Naples)のブランド名を「EPYC」にすると発表した。
最大32コアのx86処理エンジン「Zen」を搭載
AMDは2017年5月、データセンター向けサーバ用新型プロセッサ(コードネーム:Naples)のブランド名を「EPYC」にすると発表した。最大32コアのx86処理エンジン「Zen」を搭載したプロセッサで、EPYCベースのサーバは2017年6月より、OEMなどから供給が始まる予定である。
EPYCは、投資家向けのイベントである「2017 AMD Financial Analyst Day」でそのパフォーマンスなどが示された。最大32コアを集積したSoCで、1コア当たり2つのスレッドを実行することができる。また、デュアルソケットのサーバでは、16のメモリチャネル上で、最大32 DIMM(Dual Inline Memory Module)のDDR4をサポートすることができ、メモリ容量は最大4Tバイトまで対応することが可能である。さらに、128レーンのPCIeに対応する高速I/Oを備えており、外部にチップセットを用いる必要はない。
この性能を競合する製品と比べると、「コア数で45%、入出力容量は60%、メモリ帯域幅は122%になる」と主張する。この他、デュアルソケットのシステムでは2個のEPYCをコヒーレントに接続するための「Infinity Fabric」を備えている。また、セキュリティ専用のハードウェアなども搭載したという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- AMDが「Ryzen」ファミリーを拡充、Intelに対抗
AMDは、デスクトップ向けx86 CPU「Ryzen」ファミリーのラインアップを拡充する。「Ryzen 7/5/3」がそろうことになり、Intelの「iCore i7/i5/i3」ファミリーに対抗した製品群をそろえるとみられる。 - 新開発x86コア「ZEN」、2017年より順次投入
AMDは、新開発の高性能x86コア「ZEN」を搭載したプロセッサ製品を2017年より順次、市場に投入していく。次世代のノートPCからサーバ、組み込みシステム向けまで、幅広い用途に向けた製品展開を図る。 - 2.5Dパッケージング技術を適用したFPGA
現在、米国で行われている国際学会「ISSCC 2017」で、Intelが、2.5Dパッケージング技術を使ったFPGAについて論文を発表した。 - Google、「半導体のあらゆる分野で技術革新を」
米国で開催された「ISS(Industry Strategy Symposium)」において、Googleは、半導体業界の経営幹部たちに対し、「あらゆる分野においてイノベーションを加速させてほしい」と懇願した。