検索
ニュース

パナの有機ELテレビ、映像美の裏に匠の技工場見学をレポート(2/3 ページ)

パナソニックは2017年5月31日、栃木県宇都宮市にあるモノづくり改革センターで、有機ELテレビ製造ラインの見学会を開催した。そこで見られたのは、有機ELテレビの画質を自らの目で確認する匠の姿だった。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 実は、一番外側の枠内にある花だけが本物で、真ん中の縦3×横4の枠内にある花は全て有機ELテレビの映像だ。写真は色が薄くなってしまっているが、実際はもっと色鮮やかだった。


赤線で囲った部分の内側が有機ELの映像。外側が本物の花だ。

いよいよ工場内を見学

 まず、紹介する有機ELテレビの製造工程は、映像処理基板の実装工程だ。映像処理基板にはヘキサクロマドライブプラスの他、チューナー部品やチップ部品などが集積される。基板下の左端に置いてあるのがチューナー部品で、右端にあるのがチップ部品。中央のBGAパッケージ(半導体)が、映像処理基板の中枢を成すヘキサクロマドライブプラスだ。ヘキサクロマドライブプラスには、はんだボールが900個付いている。


TH-65EZ1000の映像処理基板。

 各部品のサイズはヘキサクロマドライブプラスが30×30mm、チューナー部品が40×48mm、チップ部品が1×0.5mmと大小さまざまだ。モノづくり革新センターでは、これらサイズの異なる部品を一気に実装する。部品の打ち込みにかかる時間は極わずか。小さい部品(チップ部品)が0.07秒、大きい部品(その他)が1秒弱だ。


説明員の谷田部氏。手に持っているのは、クリームはんだのステンレス版

テープにチップ部品が乗っている。これがマウンターで一気に実装される

リフロー装置。160〜230℃でクリームはんだを溶かす

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る