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2050年に7兆ドルの「Passenger Economy」が登場?Intelが予想する自動運転の未来(2/2 ページ)

自動運転技術に膨大な投資をしているIntelが、「2050年には“Passenger Economy”という巨大市場が生まれている」と予測するレポートを発表した。レポートは、自動運転技術によって生み出される経済的、社会的価値は7兆米ドルに上ると予測している。

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自動運転車によって生み出される経済的および社会的な価値

 Strategy Analyticsが明確にしているように、自動運転車の市場規模を予測することが最も大事なポイントではないのだ。「Passenger Economy」とは、自動運転車によって生み出される経済的および社会的な価値に焦点が当てられているからだ。


「Passenger Economy」の内容の比率 出典:Strategy Analytics

 Strategy Analyticsは、「7兆米ドル」という数字について、「ハードウェアとは関連のない数字」と明確にしている。つまり、7兆米ドルには、自動運転車の実際の売上高などは含まれていないわけだ。自動運転技術を使用したサービスが生み出す価値を数字にしたもの、ということになる。


2025〜2050年における「Passenger Economy」の規模の推移 出典:Strategy Analytics

 「2050年」という年を予測の基準にしたのも興味深い。Strategy Analyticsはレポートの中で「2050年までに、販売されるクルマの約半数が完全な自動運転車となっているだろう」と予測している。もしかしたら、シリコンバレーの一部の人間は、この予測を「控えめ」だと感じるかもしれない。

 さらにレポートでは、自動運転車の普及には消費者側のパラダイムシフトも必要になると説いている。とりわけ、クルマを所有することに対する考え方は、大きく変えていく必要があるだろうと指摘している。

【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】

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