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Wi-RANで多段中継、多地点から同時に情報収集広域の超ビッグデータを収集(2/2 ページ)

京都大学の原田博司教授らは、広域系Wi-RAN(Wireless Regional Area Network)システム用の無線機を用いて、無線多段中継伝送による多地点同時映像情報収集の基礎試験に成功した。

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今後は、数十台をホップさせ数十キロのエリアをカバーする実証実験へ

 この結果、見通し外環境で合計中継距離が最大8.4km(単区間の中継距離は最大6.4km)において、RS2とRS1の2拠点で収集した映像情報を、リアルタイムにBSへ伝送し、その映像を表示させることに成功したという。各無線機の位置やスループット、RSSI(受信信号強度)、CINR(電波のクリアさ)といった情報も回線監視サーバで確認することができる。


京都市役所基地局におかれたモニターの画面表示例 出典:京都大学、日立国際電気、JST

回線監視サーバの画面表示例 出典:京都大学、日立国際電気、JST、表示の地図はOpenStreetMap contributors

 今回の試験では、1ホップのみの基本中継動作を確認した。今後は、数十台をホップさせ数十キロのエリアをカバーした実証実験や、各無線機に100〜1000台のWi-SUNシステムを接続した環境での伝送実験、伝送方式の検討などを行う。さらには、最適な無線リソースの再計算や経路割り当てなどの機能を開発し、必要に応じて追加実装していく方針である。

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