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トレックス、ウォッチドッグ機能付き電圧検出器:AEC-Q100(Grade3)に準拠
トレックス・セミコンダクターは、車載用途向けにウォッチドッグ機能付き電圧検出器の量産を始めた。遅延回路を内蔵しており遅延時間設定用の外付け部品を不要とした。
遅延時間設定用の外付け部品が不要
トレックス・セミコンダクターは2017年7月、車載用途向けにウォッチドッグ機能付き電圧検出器を発表した。
新製品「XD6121/XD6122/XD6123/XD6124」シリーズは、遅延回路を内蔵している。このため、遅延時間設定用の外付け部品が不要となり、消費電流や実装スペースの節減を可能とする。出力タイプは検出時Lレベル(VDFL)である。車載用電子部品の信頼性規格「AEC-Q100(Grade3)」にも準拠している。
新製品は、ウォッチドッグ機能をオン/オフすることができるようにした。EN/ENB端子を「L」または「H」レベルにすれば電圧検出機能を保持したまま、ウォッチドッグ機能のみをオフにすることができる。EN/ENB端子は内部でVINにプルアップまたは、VSSにプルダウンされている。このため、ウォッチドッグ機能を用いる場合は「OPEN」でも使用可能な設計となっている。
検出電圧は、1.6V〜4.6Vまで10段階の中から設定することができる。ウォッチドッグタイムアウト時間は50ミリ秒から1.6秒まで6種類を選択することができる。解除遅延時間は3.13〜400ミリ秒までの5種類から選択できる。
パッケージはSOT-25で供給する。外形寸法は2.8×2.9×1.3mmである。サンプル価格(税別)は100円。
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