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CypressのWICED Studio、iCloudサポート追加HomeKit対応の製品開発を支援

Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)は、IoT(モノのインターネット)向けターンキー開発プラットフォーム「WICED(Wireless Internet Connectivity for Embedded Devices) Studio」の最新版で、「iCloudリモートアクセスサポート」機能を新たに追加した。

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クラウド接続のための開発期間とコストを節減

 Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ/以下、Cypress)は2017年8月、IoT(モノのインターネット)向けターンキー開発プラットフォーム「WICED(Wireless Internet Connectivity for Embedded Devices) Studio」の最新版で、「iCloudリモートアクセスサポート」機能を新たに追加したと発表した。

 WICED Studioで提供されるソフトウェア開発環境(SDK)は、「Amazon Web Services」や「IBM Bluemix」「Alibaba Cloud」「Microsoft Azure」といった一般的なクラウドサービスから、プライベートなクラウドパートナーが提供するサービスまで、さまざまなサービスに対応するためのライブラリーを用意している。

 今回は、Apple HomeKit対応のWi-Fiベースアクセサリー(照明器具など)に向けたiCloudサポート機能を追加した。iCloudをサポートするWICED SDKと、Cypress製のWi-Fi対応SoC「CYW43907」を用いると、音声アシスタント機能「Siri」を使って家電機器の制御などが行えるようになる。また、Appleのスマートホームアプリケーションへのワイヤレス接続が、Apple TVなどのハブを介せずに実現できるという。WICEDを用いた事例として、Leviton Manufacturingが開発したHomeKit対応の照明スイッチや調光器を挙げた。

Cypress WICED IoT開発キットとCYW43907の外観

 WICED Studioは、Wi-FiやBluetoothおよび、コンボなどのワイヤレスソリューションを、単一の開発環境で設計することができる。SDKには関連するプロトコルスタックが含まれており、ワイヤレス技術について十分な知識がない技術者でも容易に設計することが可能となる。また、特定のマイクロコントローラに依存しないため、開発したソフトウェアをCypress以外のコントローラに移植することも可能だという。

 CYW43907は、デュアルバンドIEEE 802.11b/g/nに対応する無線通信ブロックや、動作周波数が320MHzのARM Cortex-R4プロセッサ、容量が2MバイトのSRAMなどを集積している。消費電力を抑える電源管理ユニットなども内蔵した。

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