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意味不明の「時短」は、“ツンデレ政府”のSOSなのか世界を「数字」で回してみよう(45) 働き方改革(4)(3/11 ページ)

「働き方改革」において、「生産性」に並ぶもう1つの“代表選手”が「時短」、つまり「労働時間の短縮」ではないでしょうか。長時間労働の問題は今に始まったことではありませんが、どうしても日本では「時短」がかなわないのです。それは、なぜなのでしょうか。

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「8時間」労働の由来

 さて、今回の調査をしていく中で、ずっと気にかかっていたことが「8時間」という労働時間の基本単位です。私は「8時間」が、「長い」とも「短い」とも主張する意図はありません(というか、分かりません)が、その理由については知りたいと思いました。

 調べてみた結果「8時間労働」という単位は、どうも歴史的な経緯によるもので、科学的、工学的アプローチから検証されている根拠は、ほとんどないようなのです。

 労働時間を制限するという考え方は、産業革命時にさかのぼります。

 劇的な工業化によって、成人男性はもちろん、子どもも女性も、死ぬほど働かされた(18時間労働もザラにあった)結果、労働者がボロボロ死んでいき、労働力の低下が社会問題になったことに端を発しています。

 世界初の労働法は、19世紀の英国で「(労働者を)生かさず殺さず」のマインドから生まれました ―― そこにはヒューマニズムとか人権とかの考え方は、1mmも入っていません。

 「人間らしい生き方」という概念が始めて入ってきたのは、1886年に米国シカゴで行われたストライキのスローガン「8時間は労働、8時間は休息、そして残り8時間は自分たちの自由な時間のために」からだといわれています。

 8時間労働が妥当であるかどうかのフィールドテストも行われたそうですが、(私の調べた限り)これは随分古い実験のようで、しかも、人間の労働生産性がうんぬん、というよりは、当時の機械の連続稼働時間や、人間の血液検査などの生体系といった、かなり単純なものだったようです。

 少なくとも、現在の労働環境に即した ―― 例えば、PCの利用を前提とした労働形態とか、メンタルヘルスの観点から導き出した ―― 「8時間」の根拠は見つけられませんでした。

 さて、ここでいったんまとめます。

「時間外労働」とは、

  • 正確には「労働基準法に規定された労働時間の『外』の労働」という意味であり、
  • この「『外』の労働」については、実体の把握が困難であるため、
  • 事実上は無法状態となっていることが強く推認されるもの、

ということになると思います。

 そして、ここが重要なのですが「時間外労働」と「時短」は、本来関係ありません。法律違反の労働環境を法律違反でない状態にすることは「時短」ではなく、単なる「適法化」です。

 ですから、

そこんところ、勘違いするなよ。会社の(特に労働法関係に無勉強(×不勉強)な)会社の社長や幹部クラスの輩(やから)

―― と、申し上げておきます。

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