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2017年の半導体消費額、SamsungとAppleで全体の2割業界のけん引役担う

Gartnerによると、2017年の半導体消費額は世界全体で4197億2000万米ドルだった。Samsung ElectronicsとAppleの消費額を合計すると、全体の2割に上るという。

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トップ2社はSamsungとApple

 2017年における半導体消費額は、Samsung ElectronicsとAppleの2社だけで全体の19.5%を占めるという。Gartnerが2018年1月25日(米国時間)、調査結果を報告した。

 2017年の半導体消費額は、世界全体で4197億2000万米ドルだった。Samsungの消費額は431億800万米ドル、Appleは387億5400万米ドルで、両社を合わせると約818億米ドルとなる。2社の半導体消費額の合計は、2016年に比べて200億米ドル増加した。

2017年の半導体消費額ランキング(単位:米ドル)
ランキング 企業名 2016年の消費額 2017年の消費額 市場シェア(%)
1 Samsung Electronics 314億2600万 431億800万 10.3
2 Apple 303億9000万 387億5400万 9.2
3 Dell 135億4400万 157億200万 3.7
4 Lenovo 133億8400万 146億7100万 3.5
5 Huawei 107億9200万 142億5900万 3.4
6 BKK Electronics 64億1100万 121億300万 2.9
7 HP 89億600万 99億7100万 2.4
8 HPE 61億2400万 71億9900万 1.7
9 LG Electronics 51億6200万 65億3700万 1.6
10 Western Digital 44億7000万 62億1000万 1.5
  その他 2129億600万 2512億600万 59.9
  合計 3435億1400万 4197億2000万 100
出典:Gartner

 Gartnerで主席アナリストを務める山地正恒氏は、リリースで「SamsungとAppleの2社は、2011年以降、半導体消費においてトップ2社の地位を維持している。両社は、技術や価格の動向において、半導体業界全体に大きな影響力となっている」と述べている。

 2017年の半導体消費額トップ10社の顔ぶれは、2016年とほとんど変わらないが、LG Electronicsが2016年の11位から9位に返り咲き、Western Digitalが初めてトップ10社にランクインした。

 Gartnerによれば、DRAMおよびNAND型フラッシュメモリの価格上昇が、今回のランキングに大きく影響しているという。Gartnerは、大手を含め多くの機器メーカーがメモリチップの在庫不足や価格の上昇といったリスクを避けることができなかったと分析している。

 2017年を通して、メモリチップだけでなく、マイコンやディスクリートなど他の半導体チップや、受動部品の市場でも供給不足が起きていた。サプライヤーにとっては追い風でも、機器メーカーにとっては苦しい状況となった。

 Gartnerによれば、2017年の半導体消費額の合計である4197億2000万米ドルのうち、トップ10社の合計金額が占める割合は40%に上るという。2007年の31%よりも上昇した。Gartnerは、2021年までに、この割合は45%に達するとみている。

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