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正念場を迎えるSigfox、シェア拡大を模索LoRaとNB-IoTを追いかける(2/2 ページ)

LPWA(Low Power Wide Area)ネットワークの「SIGFOX」を手掛けるフランス・Sigfoxは、今が正念場のようだ。同社CEOのLudovic Le Moan氏は、ブレークイーブン(損益分岐点)を実現すべく、ノード数のさらなる拡大を目指している。

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中南米にも拡大


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 Sigfoxは、2018年中の目標達成に向けて、2つの重大な契約を締結することに成功した。

 1つ目は、2018年1月9日に、フランスの新興企業であるSeniordomが開発した高齢者介護向けソリューションの一環として、中国国内の20都市において、Sigfoxのネットワークを導入するという契約を締結した。Seniordomは過去1年間で、1500人規模の試験を実施してきたという。中国の成都政府は、2018年後半に始動する成都の開発事業に向けて、3億ユーロの資金を提供する予定だ。

 2つ目は、中南米4カ国で新しいパートナー企業を確保したことだ。同社が2018年1月25日に発表したところによれば、これらのパートナー企業は、SIGFOX専属の通信事業者として活動する。

 Sigfoxは現在、中南米地域に、9社の通信事業者およびパートナー企業を確保している。Le Moan氏によると、その中のメキシコの企業は、2017年にメキシコ中部地震が発生した直後にネットワークを稼働させることができた、唯一の企業だったという。

 Le Moan氏は、2018年末までに、STMicroelectronicsなどのセンサーメーカーと提携することにより、Sigfox対応の超低コストトランシーバーを半導体チップに搭載できるようにしたい考えのようだ。Sigfoxは、全ての使用者にロイヤリティーフリーで設計を提供しているという。

【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】

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