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「iPhone X」の密かな勝者たち(後編)〜進化を遂げた光学システム光学システムが一番の技術的進歩(2/2 ページ)

「iPhone X」を分解し、ロジックIC以外のデザインウィンに焦点を当てる。フランスの調査会社Yole Developpementが、今回のiPhoneで「一番の技術的進歩」と指摘するのが光学システムだ。

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より小型化を実現したモジュール

 Fraux氏によると、「STは、同社の近接センサーとフラッドイルミネーターモジュールに、独自のVCSEL(面発光型半導体レーザー)を使用している」という。


近接センサーとフラッドイルミネーターモジュール 出典:System Plus Consulting(クリックで拡大)

 Fraux氏は、iPhone Xの上部に並んでいる5つのサブモジュールについて、「iPhoneの小型化は、これらのサブモジュールの小型化もしくは統合によって実現されている」と述べている。

 「iPhone 7」と「iPhone 8」の両機種は、1台に4つのマイクを搭載している。3つは前面(1つは上部、2つは下部)に、1つは背面上部に搭載されている。Fraux氏によると、前面上部のマイクはノイズキャンセル、背面のマイクは録音、下部の2つのマイクは通話用だという。

 System Plus Consultingの分解によると、iPhone Xには3つのマイクしか搭載されていない。下部のマイクが2つから1つになったようだ。ただ、その理由についてはSystem Plus Consultingもまだ分かっていないという。


iPhone Xに搭載されているマイクは3つで、前機種から1つ減っている 出典:System Plus Consulting

【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】

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