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低消費電流で高耐圧、厚み0.31mmの低背LDO:スマートカードなどに最適
エイブリックは、高さが0.31mmの低背パッケージに実装した高耐圧LDOレギュレーターIC「S-1222」シリーズを発売した。
ワイヤレス充電にも対応
エイブリックは2018年2月、高さが0.31mmの低背パッケージに実装した高耐圧LDOレギュレーターIC「S-1222」シリーズを発売した。スマートカードやウェアラブル機器などの用途に向ける。
S-1222シリーズは、業界最小クラスの低背パッケージ「DFN-6(1518)A」を用意していることが大きな特長である。外形寸法は1.5×1.8mmで、厚みはわずか0.31mm。スマートカードの厚みは国際規格で0.76mmと決められており、新製品はこの要求に対応した。パッケージとしてはこれ以外にも、許容損失に優れたTO-252-5Sや、小型でガルウイングタイプのSOT-23-5など、7種類を用意している。
S-1222シリーズの入力電圧は3.0〜28.0Vである。高耐圧CMOSプロセスを用いることで、ワイヤレス充電にも対応できる高電圧動作を可能とした。出力電圧は2.3〜12.0V、出力電流は200mAである。また、動作時の消費電流は6.5μAと小さいため、機器に内蔵された電池の長時間使用が可能となる。
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