2018年Q2のウエハー出荷、2四半期連続で過去最高:SEMIが発表
シリコンウエハー出荷面積が、過去最高記録を2四半期連続で更新した。SEMIの発表によれば、2018年第2四半期(4〜6月)のシリコンウエハー出荷面積が、過去最高となった前四半期に比べて、さらに2.5%も増加した。
前年同期に比べ6.1%の増加
SEMIは2018年7月30日(米国時間)、2018年第2四半期(4〜6月)のシリコンウエハー出荷面積が、前四半期(1〜3月)に比べ2.5%増加し、過去最高記録を2四半期連続で更新したと発表した。
SEMIは、SEMI Silicon Manufacturers Group(SMG)による分析結果を基に、世界市場におけるシリコンウエハーの出荷面積を発表している。最新のデータによると、2018年第2四半期に出荷されたシリコンウエハー面積は、31億6000万平方インチとなった。前年同期に比べると6.1%の増加である。
シリコンウエハーの出荷面積は、2018年第1四半期に30億8400万平方インチとなり、四半期ベースの出荷水準としては過去最高を記録した。第2四半期はこの出荷面積をさらに上回り、連続で記録更新となった。
SEMI SMG会長を務めるNeil Weaver氏(Shin-Etsu Handotai America技術TS担当ディレクター)は、「シリコンウエハーの世界出荷面積は、一般的な傾向として暦年の第2四半期が第1四半期を上回る。今回もその傾向が当てはまった。堅実に需要が継続しており、記録的なウエハー出荷面積が達成された」とコメントした。
なお、発表したデータは、ウエハーメーカーよりエンドユーザーに出荷されたバージンテストウエハー、エピタキシャルウエハーを含む鏡面ウエハーおよび、ノンポリッシュドウエハーを集計したものである。
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