会津富士通セミコン、「オンセミ会津」に:ON Semiconductorの出資比率60%に
ON Semiconductorは2018年10月1日、富士通セミコンダクター(以下、富士通セミコン)の製造子会社である会津富士通セミコンダクターマニュファクチャリング(以下、会津富士通セミコン)への出資比率を40%から60%へ引き上げ、子会社化したと発表した。これに伴い、会津富士通セミコンは社名を「オン・セミコンダクター会津」に変更した。
ON Semiconductorは2018年10月1日、富士通セミコンダクター(以下、富士通セミコン)の製造子会社である会津富士通セミコンダクターマニュファクチャリング(以下、会津富士通セミコン)への出資比率を40%から60%へ引き上げ、子会社化したと発表した。これに伴い、会津富士通セミコンは社名を「オン・セミコンダクター会津」に変更した。
2020年前半には完全子会社に
会津富士通セミコンは、福島県会津若松市に200mmウエハー対応半導体製造工場を持つ。当初は富士通セミコンの完全子会社だったが、2014年にON Semiconductorが10%出資し、2015年6月からON Semiconductor製品の量産を実施してきた。2017年10月には富士通セミコンとON Semiconductorの両社は、会津富士通セミコンへのON Semiconductorの出資比率を段階的に引き上げていくことで合意。2018年4月にON Semiconductorは出資比率を40%に引き上げていた。
今回の追加出資は、2017年10月の合意に基づくもので、ON Semiconductorの会津富士通セミコンへの出資比率が過半に達したことに伴い、社名・ブランド変更を実施した。
今後、ON Semiconductorはオン・セミコンダクター会津への追加出資を継続し、2020年前半をメドに完全子会社化する方針。
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