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Imagination、低消費電力の位置情報向けIPコアを発表画像圧縮技術も発表

Imagination Technologies(以下、Imagination)は、2018年10月31日から11月1日まで米国カリフォルニア州のシリコンバレーで開催された「Linley Fall Conference」で、2種類の新型IP(Intellectual Property)コアを発表した。

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 Imagination Technologies(以下、Imagination)は、2018年10月31日から11月1日まで米国カリフォルニア州のシリコンバレーで開催された「Linley Fall Conference」で、2種類の新型IP(Intellectual Property)コアを発表した。一つは低消費電力の位置情報向け、もう一つは視覚的に無損失な画像圧縮に向けたものである。


画像はイメージです

 Imaginationの新たなGNSS(全地球型測位システム) IPコア製品「Ensigma Location GNSS IP」は、GPS、GLONASS、Galileo、BeiDouの他、WAASやEGNOSなど7種類の静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS)をサポートする。同製品は、バッテリー式のリモートIoT(モノのインターネット)センサー、最先端デバイス、ウェアラブル機器、ヘルスモニター、民生モバイル製品、道路通行料支払い機器などの車両販売後の製品、資産管理機器に向けて最適化されているという。

 Imaginationは、マルチメディア向けの画像圧縮技術「PowerVR PVRIC4」も発表した。同技術を適用することで、デジタルTV、スマートフォン、タブレットなど向けのSoC(System on Chip)を開発するベンダーは、コストをかけることなく視覚的無損失な画像を実現できるようになる。ランダムアクセス性は維持したまま、目に見える画像劣化を抑制する圧縮によって、帯域幅とメモリ実装面積を少なくとも半減できるようになるとする。

 PNT(Positioning、Navigation、Timing)サービスを搭載するバッテリー駆動の製品は、ますます多くなっている。産業や農業といった分野では、運営コストを削減して効率化を図るべく、モバイル資産をトラッキングするというアプリケーションがある。だが、異なる場所にある多数のデバイスのバッテリーを頻繁に交換することなど不可能だ。さらに、新たな規制上の要件では、一部の製品に位置情報サービスを取り込むことが義務付けられている。例えば、IoT機器や基地局では、周波数帯域の共有のために位置情報が必要になる。

 ImaginationのEnsigma Communications部門でエグゼクティブバイスプレジデントを務めるMartin Woodhead氏は「Wi-Fi、Bluetooth、IEEE 802.15.4のワイヤレス通信規格の接続性とGNSSを1チップに統合する顧客が増えている」と述べる。同社のEnsigma GNSS IPをシリコンに組み込むことで、コストを削減しつつ、電力効率に優れたソリューションを実現できるようになるという。

 ABI Researchの戦略的技術部門でマネージングディレクター兼バイスプレジデントを務めるMalik Saadi氏は、シリコンを独自に設計しているシステムベンダーや、シリコンベンダーは、低消費電力で高性能なGNSS IPを求めていると述べた。そうしたベンダーはこれまで、限られた機能で妥協するか、コンパニオンチップを使って包括的な機能を提供するかしかなかった。

 同氏は、GNSSとワイヤレス通信機能を統合することで、SoCなどチップ全体の性能が向上し、低消費電力化も図れると主張している。

【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】

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