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SCREEN、滋賀・彦根事業所内に新工場棟が完成:ディスプレイ製造装置などを増産
SCREENホールディングスの新工場棟「CS-2」が完成した。滋賀県彦根市の彦根事業所内に建設していたもので、ディスプレイ製造装置や成膜装置を増産する体制を整えた。
大型テレビやフレキシブルディスプレイなどの需要増に対応
SCREENホールディングスは2018年11月、滋賀県彦根市の彦根事業所内に建設していた新工場棟「CS-2」が完成したと発表した。ディスプレイ製造装置や成膜装置を増産する体制を整えた。
CS-2は、大画面化が進むディスプレイパネルに対応した製造装置、より微細化が求められる有機ELディスプレイパネルなどに対応するフレキシブルディスプレイ製造装置の生産/増産に向けた新工場棟である。また、二次電池用塗工装置やグループ会社「SCREENラミナテック」が手掛けているディスプレイ後工程装置などの生産も行う。
CS-2は2018年5月に着工した。鉄骨造り平屋建てで、延べ床面積は約4288m2である。総工費は約20億円を投じた。同社は、2018年3月に設立した中国・常熟の合弁会社「SCREEN FT Changshu」と合わせて、ディスプレイパネルや二次電池の生産に必要な製造装置の供給能力を増強した。
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