HDD大手Seagateの四半期業績は前年比で増収増益:福田昭のストレージ通信(126)(1/2 ページ)
今回はSeagate Technologyの四半期業績(2019会計年度第1四半期)について解説する。
営業利益が前年同期の約2倍に増加
ハードディスク装置(HDD)の大手ベンダーである米Western Digital(以降はWDと表記)と米Seagate Technology(以降はSeagateと表記)が四半期の業績を相次いで公表した。発表日(現地時間)はWDが10月25日、Seagateが11月2日である。そこで3D NANDフラッシュのシリーズ連載を休載し、WDとSeagateの四半期業績をご報告している。前回はWDの四半期業績をご説明した。今回は、Seagateの四半期業績をご紹介する。
Seagateの会計期間もWDと同様に7月から始まり、6月を決算月とする。11月2日にSeagateが発表したのは2018年7月〜9月の四半期業績で、会計年度では「2019会計年度第1四半期」となる。
2019会計年度第1四半期(2018年7月〜9月期)の売上高は29億9100万米ドルである(GAAPベース)。前年同期比13.6%増、前四半期比5.5%増といずれも増収となった。同期の営業利益は5億300万米ドル、純利益は4億5000万米ドル(いずれもGAAPベース)。前年同期の営業利益は2億5500万米ドル、純利益は1億8100万米ドルだったので、いずれも大幅に増えている。前四半期の営業利益は5億500万米ドル、純利益は4億6100万米ドルである。前四半期に比べると、いずれもわずかに減少した。
2019会計年度第1四半期(2018年7月〜9月期)の粗利益率は30.5%で、前四半期の31.9%からは1.4ポイント低下した。ただし前年同期の粗利益率28.0%からは、2.5ポイントほど向上している。売上高営業利益率は16.8%で、前四半期の17.8%から1.0ポイント下がった。
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