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抵抗変化メモリ(ReRAM)の製品化動向と製造コスト見通し:福田昭のストレージ通信(152) 半導体メモリの技術動向を総ざらい(13)(2/2 ページ)
抵抗変化メモリ(ReRAM)の製品化動向と製造コスト見通しを紹介する。特に、ReRAMの製品化で大きな役割を果たしているベンチャー企業各社を取り上げたい。
ReRAMの製造コストはクロスポイント化でDRAMよりも低くなる
Mark Webb氏は、ReRAMを含めた代表的な半導体メモリの製造コスト(記憶容量当たり)が将来どのように推移するかの見通しも示した。この見通しによると、3DXPointメモリとクロスポイント構造のReRAMは、製造コストがDRAMよりも低くなる。STT-MRAMの製造コストは急速に下がるものの、2020年の時点ではDRAMよりもまだ高い。
(次回に続く)
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