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AR/VRの世界市場、2023年に約1606億米ドルIDC Japanが発表

AR(拡張現実)/VR(仮想現実)の世界市場は、2023年に約1606億米ドル規模となる。2018〜2023年のCAGR(年間平均成長率)は78.3%である――。IDC Japanが市場予測を発表した。

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2018〜2023年のCAGRは78.3%

 IDC Japanは2019年6月、AR(拡張現実)/VR(仮想現実)のハードウェアやソフトウェア、関連サービスについて、2023年までの市場予測をまとめ発表した。2018年の世界市場規模は89億米ドルで、2023年には約1606億米ドルと予測した。2018〜2023年のCAGR(年間平均成長率)は78.3%と高い伸びを見込む。

 IDCが発行した「Worldwide Semiannual Augmented and Virtual Reality Spending Guide 2018H2」によると、AR/VR関連市場の規模拡大は、その大部分を、「ビジネス分野」と「公共部門」が支えると予測する。中でも2018〜2023年に高い伸びを期待するのは、CAGRが133.9%の「金融」と、同122.8%の「インフラ」。これらに続くのが「製造業」と「公共部門」である。「消費者部門」のCAGRは52.2%にとどまると予測した。


画像はイメージです。

 ビジネス分野で、2023年における最大の活用例として挙げるのが「トレーニング」(84億7000万米ドル)、「産業メンテナンス」(43億1000万米ドル)、「小売り/展示」(38億7000万米ドル)である。なお、消費者向け分野は、2023年に208億米ドルの市場を見込む。主な活用例として「VRゲーム」「VRビデオ/機能表示」「ARゲーム」の3つを挙げた。

 地域別の市場規模を見ると、中国が最も大きく、米国がこれに続く。2023年の市場規模は、両国で全体の4分の3近くを占めるとみられる。CAGRでは、米国や中国を抑え、西欧州が101.1%と伸びが高い。

日本市場、2023年に約34億米ドル規模へ

 AR/VR関連の日本市場は、2018年に12億9000万米ドルとなった。2019年は17億8000万米ドルとなり、2023年には34億2000万米ドルが見込まれている。2018〜2023年のCAGRは21.5%と予測した。セクター別では「消費者部門」が、2023年に11億6000万米ドルとなり、「流通・サービス部門」が10億8000万米ドルで続く。

 活用例別に日本市場を見ると、2023年はトレーニング用途が10億4000万米ドルでトップとなるが、CAGRでは14.1%にとどまる。IDCでは新たな用途開拓が必要になるとみている。

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