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ウイルスの侵入ポイントを探る、車載向けテスト:Keysight Worldでデモ展示(2/2 ページ)
キーサイト・テクノロジーは2019年7月11日、同社のユーザー向けイベント「Keysight World」で、車載部品向けのサイバー攻撃テストソリューションや、パワー半導体の動特性を評価するアナライザーなどのデモを行った。
動特性の評価機能を開発用にも
パワー半導体などの動特性を評価するダブルパルス試験機能を搭載した、「ダイナミック・パワー・デバイス・アナライザ(PD1500A)」のデモも行った。キーサイト・テクノロジーの担当者によれば、動特性を見られる機能を搭載したパワーデバイスアナライザーは、研究開発用にはほとんどないという。「ボードを購入して自作するか、量産用の高額なテスターを購入して使用するか、どちらかの選択肢しかない。だが、どちらも精度が低いというのが課題だ」(キーサイト)
そこで、研究開発用に、動特性を正しく測定できる機能を用意したのが今回の製品だ。はんだ付けも不要で、抜き差しをするだけで測定できる。
PD1500Aはモジュール式で、異なる特性評価をさまざまなパワーレベルで実行できるという。まずは最大1.2kV/200Aで、SiおよびSiCパワー半導体のダブルパルス試験による特性評価とパラメーター抽出が行える。今後は、GaNパワー半導体やパワーモジュールなどにも対応していく予定だ。
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