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ウエハー出荷面積、前四半期に比べ2.2%減少:SEMIが2019年4〜6月実績を発表
SEMIによると、2019年第2四半期(4〜6月)の世界シリコンウエハー出荷面積は、前四半期に比べて2.2%減の29億8300平方インチとなった。
「足元の成長は鈍化、長期的には成長持続」
SEMIは2019年7月23日(米国時間)、2019年第2四半期(4〜6月)の世界シリコンウエハー出荷面積が、29億8300平方インチになったと発表した。前四半期(2019年第1四半期)に比べて2.2%の減少となるが、長期的には成長が持続するとみている。
SEMIは、SEMI SMG(Silicon Manufacturers Group)によるシリコンウエハー業界の分析結果に基づき、半導体用シリコンウエハーの動向をまとめた。シリコンウエハーは、半導体デバイスの基板材料となるもので、出荷面積の動向は半導体デバイスの市況に影響される。
四半期ごとに直近の出荷面積動向を見ると、2018年第3四半期をピークに、わずかながら減少傾向となっており、2019年第1四半期は30億5100万平方インチであった。2019年第2四半期もわずかながら前四半期の出荷面積を下回る。前年同期(2018年第2四半期)に比べると5.6%の減少となった。
SEMI SMGのNeil Weaver会長は、「シリコンウエハーの出荷面積も、業界全体に吹く向かい風の影響を受けている。足元の成長は鈍化しているが、長期的には成長が持続する見通し」とコメントした。
SEMI SMGが調査対象としている製品は、ウエハーメーカーがエンドユーザーに出荷したバージンテストウエハー、エピウエハーを含むポリッシュドウエハーおよび、ノンポリッシュドウエハーで、これらの出荷面積を集計した。
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