ニュース
2018年の世界半導体材料市場、519億ドルで過去最高に:前年比10.6%増
SEMIは2019年4月2日(米国時間)、2018年の半導体材料市場が519億米ドルとなり、過去最高となったことを発表した。前年比で10.6%増加しており、これまでの過去最高額だった2011年の471億米ドルを上回った。
SEMIは2019年4月2日(米国時間)、2018年の半導体材料市場が519億米ドルとなり、過去最高となったことを発表した。前年比で10.6%増加しており、これまでの過去最高額だった2011年の471億米ドルを上回った。
519億米ドルのうち、ウエハープロセス材料販売額が前年比15.9%増となる322億米ドル、パッケージング材料販売額が前年比3.0%増となる197億米ドルだった。
地域別の消費量は、台湾がトップで114億米ドル。2位は韓国で87億米ドル、3位は中国で84億米ドル、4位が日本で76億米ドルとなった。SEMIによると、台湾は9年連続で、世界最大の半導体材料消費地になっているという。前年比の成長率では、台湾、中国、韓国、欧州が大きく伸びた。一方で日本と北米は1桁台の成長率となった。
地域 | 2017年 | 2018年 | 成長率(%) |
---|---|---|---|
台湾 | 10.30 | 11.45 | 11% |
韓国 | 7.51 | 8.72 | 16% |
中国 | 7.63 | 8.44 | 11% |
日本 | 7.04 | 7.69 | 9% |
その他地域 | 5.81 | 6.21 | 7% |
北米 | 5.29 | 5.61 | 6% |
欧州 | 3.36 | 3.82 | 14% |
合計 | 46.94 | 51.94 | 11% |
出典:SEMI 2019年4月 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 半導体市場、本格的な減速が始まる
半導体業界は、ここ3年間連続で過去最高となる売上高を記録してきたが、広く予測されていたとおり、減速の兆しが見えてきたようだ。世界半導体市場統計(World Semiconductor Trade Statistics/WSTS)によると、2019年1月の半導体売上高は、四半期ベース、年間ベースの両方において急激に減少したという。半導体売上高が前年比で減少した月は、2016年7月以来のことになる。 - 見えないところで広がる中国半導体の勢力図
米中貿易摩擦が激しさを増す中、ZTEやHuaweiを対象とした規制などのニュース(多くは、5G(第5世代移動通信)に関しての覇権争いに関するもの)が、毎日のようにメディアを賑わせている。だが、それとは別に、見えないところで中国製半導体の広がりが明確になっている。 - 2018年半導体売上高ランキング、1位はSamsung
米国の市場調査会社Gartnerによると、2018年の世界半導体売上高は4767億米ドルに達し、過去最高となった。2017年比で13.4%増加している。売上高ランキングでは、Samsung Electronicsが2017年に続き首位を維持した。【訂正あり】 - 2018年のウエハー出荷面積、過去最高に
SEMIは2019年1月30日(米国時間)、2018年の世界シリコンウエハー出荷面積が前年比で8%増加し、過去最高となったことを発表した。さらに、シリコンウエハー販売額は前年比31%増となり、2008年以降で初めて100億米ドルを超えたという。 - 世界半導体市場規模、2019年は2.6%成長へ
WSTS(World Semiconductor Trade Statistics:世界半導体市場統計)は2018年11月27日、2018年秋季半導体市場予測を発表した。同予測によると、2018年の世界半導体市場規模は前年から15.9%成長し4779億3600万米ドルになり、2019年には4901億4200万米ドル(2018年比2.6%増)に成長するという。 - AMDは、Intel CPU不足の解消後が正念場
ある市場観測筋によると、IntelのPCプロセッサの供給不足が続いていることにより、AMDに新たな扉が開かれ、これまで長期にわたりライバル同士だった両社は、2019年後半に向けて戦いを繰り広げるべく、準備を整えつつあるという。