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ハードウェアトロイ検知手法、実回路で効果確認:早稲田大学と東芝情報システム
早稲田大学理工学術院の戸川望教授と東芝情報システムは、ハードウェアトロイ検知技術で連携し、共同開発した検証ツールを用いて、検知技術の効果を確認した。
セキュリティリスクを効率的に排除
早稲田大学理工学術院の戸川望教授と東芝情報システムは2019年7月、ハードウェアトロイ検知技術で連携し、共同開発した検証ツールを用いて、検知技術の効果を確認したと発表した。
ハードウェアトロイは、ハードウェアに組み込まれた悪意のある機能。LSIやFPGAの設計を外部委託する場合、設計データ中にハードウェアトロイが組み込まれると、ICチップの動作改変や故障,機密情報の流出などを引き起こす可能性がある。早稲田大学の戸川氏らが開発した、パターンマッチングによる「ハードウェアトロイ検出手法」は、こうしたセキュリティリスクを効率的に排除できる手法の1つだという。
LSIの受託設計や独自LSI製品の販売などを行う東芝情報システムは、ハードウェアトロイ検出手法の設計に基づいた「検証ツール」を早稲田大学と共同で開発した。このツールを用いると、Trust-Hubに掲載された既知のハードウェアトロイを、正しく検知できることが分かった。さらに、東芝情報システムが設計した実チップにも、このツールを適用して検証を行い、誤検知がないことを確認した。
両者は今後、ハードウェアトロイ検出方法のさらなる高度化に取り組む。また東芝情報システムは、同検証ツールの商用化に向けて準備を進める計画だ。
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