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アナログやパワーデバイスでも、ファブ活用の価値はある:大山聡の業界スコープ(20)(3/4 ページ)
2019年7月23日付掲載の記事「90nmプロセスの多用途展開を加速するMaxim」は、興味深い内容だった。Maximは大手アナログICメーカーとして著名なIDM(垂直統合型)企業だが、ファウンダリメーカー(以下、ファウンダリ)の活用に関しても積極的だと聞いており、筆者はこの記事を読み「なるほど」と合点がいった。そこで、今回はファウンダリの活用方法について、私見を述べたいと思う。
SMIC
150〜180nmクラスの売上比率が高く、中国国内向けが中心のファウンダリである。5G(第5世代移動通信)、IoT(モノのインターネット)、車載の分野において、アナログICを含めたレガシープロセスで拡販を計画している。
Tower-Jazz
もともとパナソニックが保有していた国内のウエハー工場を買収し、日本での拡販を計画している。300mmの魚津工場を増強して、RF SOI、65nm BCDパワーマネジメントなどのIC需要増加に対応するとしている。
Vanguard
500nm、350nm、250nmといったレガシープロセスの売上比率が高く、LCDドライバIC、パワーマネジメントICが売り上げの大半を占める。
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