ニュース
アンリツ、56Gbaud PAM4高出力差動リニアアンプ:EMLやTOSAを直接変調
アンリツは、56Gbaud PAM4信号評価に対応した高出力差動リニアアンプ「AH54192A」を開発、量産を始めた。
誤操作による破損を防ぐ専用電源も用意
アンリツは2019年11月、56Gbaud PAM4信号評価に対応した高出力差動リニアアンプ「AH54192A」を開発、量産を始めたと発表した。
AH54192Aは、100G/200G/400GbE光トランシーバーに採用される56Gbaud PAM4信号を、差動4Vppで出力することができる増幅器。これにより、変調器集積半導体レーザー(EML)や送信用小型光デバイス(TOSA)を直接変調することができる。
増幅した信号はノイズが少なく、光信号に変換した後でもPAM光信号の品質を示すTDECQ値は劣化が極めて小さいという。専用電源も用意した。これを用いることで、電源の誤動作による素子の破損を防止する。また、デジタルメーターを用いた振幅可変機能により、再現性の高い信号増幅を可能にした。消費電力も最大0.9Wと極めて小さい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 半導体市場の成長をけん引する5G、端末向け部品では日本に追い風
IHSマークイットジャパンのアナリストが、エレクトロニクス業界の2019年を予測するシリーズの第3回。今回は、5G(第5世代移動通信)とエンタープライズネットワークを取り上げる。 - 「光トランシーバー」は光伝送技術の凝縮
今回から、光トランシーバーについて解説する。データセンター、コンピュータや工場内ネットワークで使用される80km程度以下の中短距離光リンクを中心に、ストレージ、ワイヤレスやアクセス通信ネットワークなど、多様なアプリケーションで使用されている光トランシーバーを紹介する。 - データセンターを支える光伝送技術 〜データセンター間を相互接続する技術
近年、地理的に分散した複数個のデータセンターを接続するデータセンター間相互接続通信(DCI:Data Center Interconnect)が注目されている。今回は、そうした技術の幾つかを解説する。 - データセンターを支える光伝送技術 〜エッジデータセンター編
今回は、データセンターの新しいトレンドとして注目されている「エッジデータセンター」について解説する。