ニュース
“命を救う”ミリ波3D画像センサー、日本市場に本格投入:イスラエルVayyar Imaging(2/2 ページ)
3D(3次元)イメージング用のレーダーセンサーを手掛けるイスラエルのVayyar Imaging(バイアー・イメージング)は2019年11月28日、シリーズD投資において120億円を調達し、日本市場での製品展開を強化すると発表した。
日本では“命を守る”用途での展開を強化
日本では、介護福祉や自動車、スマートオフィス、防災といった分野を狙う。例えば、高齢者の転倒検知や、車内の乳幼児放置の検知、災害時におけるオフィスでの安否確認、地滑りの予知といった具合だ。地滑りの予知については現在、東北地方でソフトバンクとともに検証プロジェクトを行っている。同プロジェクトでは、センサーをソフトバンクの基地局近くに複数設置し、ソフトバンクのモバイルネットワークを介してデータをクラウドに上げている。
車内の乳幼児のモニタリングのイメージ。実際は乳幼児の“画像”が写るわけではなく、「乳幼児がいるか、いないか」を検知し、いる場合にはアラームが鳴るといったシステムを開発できる 画像:Vayyar imaging(クリックで拡大)
日本での現在のキーパートナーはソフトバンクとマクニカである。Melamed氏によれば、日本では既に20に上る交渉およびプロジェクトを展開しているという。これらのプロジェクトを進めつつ、2020年末をメドに日本にオフィスを立ち上げる計画だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 貼り付けて使える、2.5mm角の半導体ひずみセンサー
グローセル(旧ルネサスイーストン)は「ET&IoT Technology 2019」(2019年11月20〜22日、パシフィコ横浜)で、自社ブランドとして展開する、2.5mm角と超小型の半導体ひずみセンサー「STREAL(ストリアル)」を展示した。 - SK hynix、日本にCMOSイメージセンサー開発拠点設置
SK hynixは東京、浜松町にCMOSイメージセンサーの開発拠点を設置したことを明かした。拡大するCMOSイメージセンサー市場を狙い、技術開発を強化する方針だ。初代所長には、ソニー出身の志村雅之氏が就任している。開設は2019年9月1日付。同社のニュースルームで2019年11月8日に公表した。 - 医療、ライフサイエンスで発揮するソニーの技術力
ソニーは「CEATEC 2019」(2019年10月15〜18日、幕張メッセ)で、メディカルイメージング領域とライフサイエンス領域に関する技術や製品を初めて展示した。同社がCEATECに出展するのは2013年以来6年ぶりだ。 - 3DセンサーとAIで骨格認識、体操競技の採点を支援
富士通は、「CEATEC 2019」(2019年10月15〜18日、幕張メッセ)で、3D(3次元)センシングと機械学習を活用する自動採点システムなどを展示した。 - “タピオカパワー”で絶好調のCMOSセンサー、ソニーは首位を守れるか
市場は今後3〜4年、好調が続くようです。