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CMOSイメージセンサーで新たなビジネス機会、ams:マシンビジョンなどを強化(2/2 ページ)
amsは2019年12月3日、東京都内で記者説明会を実施、同社のCMOSイメージセンサー担当マーケティングディレクター、Tom Walschap氏が事業戦略や新製品を説明した。
更なる小型化や、民生向けの展開も
最後は、マイクロカメラモジュール「NanEyeセンサー」だ。従来品の「NanEye2D」に加え、さらに小型化した「NanEyeXS」、医療向けの新製品「NanEyeM」、民生機器向けとして追加した「NanEyeC」が紹介された。
NAnEyeXSは、主に使い捨てのカテーテル等での利用を想定したもので、0.73mm×0.73mmと従来品NanEye2Dよりさらに小型化しつつ、200×200ピクセルの高画素を実現している。
NanEyeMおよびNanEyeCはともにNanEye2Dとほぼ同サイズでありながら、320×320ピクセルと高画素化している。また、「マルチエレメントレンズ」の搭載によって、画面の周辺部のゆがみを抑えるなど画質を向上しているという。
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