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IoTエコシステムのさらなる拡大へ、売上高20億ドル目指すAdvantechがイベントを開催(3/3 ページ)

Advantechは2019年12月12〜14日に台湾の本社で、組み込みIoT(モノのインターネット)をテーマに事業戦略や製品を紹介するイベント「2020 Advantech Embedded-IoT World Partner Conference」を開催。CEOのKC Liu氏は、Advantechが力を入れるIoT向けソフトウェアプラットフォーム「WISE-PaaS」の成長戦略などを説明した。

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ローカル5Gのテストベッドを林口キャンパスに

 IoT、AIと並んでAdvantechの事業に欠かせないのが5G(第5世代移動通信)だ。特にローカル5G(プライベート5G)に対する関心は台湾でも高く、イベントでは、5G向けの製品とSamsung Electronicsの5G対応スマートフォンを用いたデモが展示されていた。


AdvantechのBen H. Shen氏

 AdvantechのNetworks and Communications Gourp NFV Infrastructure Divisionでディレクターを務めるBen H. Shen氏は「セキュリティを強化したいという理由で、ローカル5Gに対する関心は高い」と述べる。

 ローカル5G向けソリューションの一例として、ネットワーク/通信向けのプラットフォーム「SKY-8000」シリーズで構成したサーバを展示した。Intel「Xeon」ベースの1U サーバ「SKY-8101」と「SKY-8201L」で構成したもので、非常にコンパクトなのが特長だ。「工場や鉱山、プラント、病院、船舶や貨物といった分野をターゲットにしたシステムだ。このくらいコンパクトなら持ち運びが可能なので、必要な所にピンポイントでローカル5Gを構築できるようになる」(Shen氏)

 Shen氏によれば、台湾では4.6G〜4.8GHz帯で100MHz幅がローカル5Gに既に割り当てられているという。Advantechは、ローカル5Gのテストベッドを2020年にも林口キャンパスに完成させる予定だ。

左=ローカル5Gを構築するためのコンパクトなサーバ。oRANはOpen Radio Access Network、vEPCはVirtual Evolved Packet Coreの略/右=Samsung Electronicsの5Gスマートフォンを使った5G通信のデモ。通信速度は下りで450Mビット/秒前後を維持していた(クリックで拡大)
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