ニュース
ローデ、オシロ向けジッタ解析オプションを発売:個々のジッタ成分をより深く解析
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、オシロスコープ「R&S RTO/RTP」を用い、高速信号のデバッグを効率よく行うためのジッタ解析オプション「RTO‐K133/RTP‐K133」を発売した。
パラメトリック信号モデルに基づいた解析手法
ローデ・シュワルツ・ジャパンは2020年1月、オシロスコープ「R&S RTO/RTP」用のジッタ解析オプション「R&S RTO‐K133」および、「R&S RTP‐K133」の販売を始めた。高速信号のデバッグを効率よく行うことができる。
RTO‐K133とRTP‐K133は、ジッタを「ランダム成分」と「デターミニスティック成分」に分離して、その解析結果を表示することができるツール。この解析手法は、ケーブルなど伝送線路の振る舞いを完全に特徴付ける、「パラメトリック信号モデル」に基づいている。
この手法の利点は、被測定物の完全な波形特性を含んでいることである。これにより、比較的短い信号シーケンスであっても、一貫した測定データに加え、ステップレスポンスなどこれまでは利用できなかった情報、また垂直および水平周期的ジッタの区別を可能にした。
さらに技術者は、「合成アイダイヤグラム」や「全ての個別ジッタ成分のヒストグラム」「周期的ジッタのスペクトラムビューとピークビュー」「ビットエラーレートを推定するためのバスタブプロット」といったジッタ表現を行うことで、高速信号のデバッグに有用な詳細情報を活用することが可能となる。
価格は、RTP‐K133が124万1000円、RTO‐K133が77万円である。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ローデ、RF/マイクロ波アナログ信号発生器
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、周波数レンジが最大67GHzのRF/マイクロ波アナログ信号発生器「R&S SMA100B」を発表した。 - ローデ、自動車向けテストソリューションを提案
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、「車載レーダー」や「コネクティビティ」などに関連する自動車業界向けテストソリューションについて、記者説明会を開催した。 - ローデ、WLAN 2×2 MIMOシグナリングテスター
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、IEEE 802.11ax規格に準拠したRF特性を測定できるWLAN 2×2 MIMOシグナリングテスター「R&S CMW270」を発売する。 - ローデ、5G時代の“ミドルクラス・スペアナ”を発表
Rohde & Schwarzの日本法人であるローデ・シュワルツ・ジャパンは2019年4月12日、都内で記者会見を開き、スペクトラムアナライザー(スペアナ)の新製品「R&S FSV3000」と「R&S FSVA3000」を発売したと発表した。2つの新製品は、周波数40GHz前後まで対応し、価格数百万円クラスのミドルエンド領域のスペクトラムアナライザー。従来のミドルエンド機に比べ、対応する帯域幅を拡大させるなどし、需要が増加している第5世代移動通信(5G)対応機器の開発、製造用途に対応する性能を備えた。