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125℃対応の2MビットFRAM、1.8V動作品を追加ADASなど先端車載市場向け

富士通セミコンダクターメモリソリューションは、動作温度が最大125℃の車載向けFRAM製品として、電源電圧1.8Vの2MビットFRAM「MB85RS2MLY」を追加すると発表した。

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0.1秒ごとに10年間、検知したデータの記録が可能に


MB85RS2MLYの外観

 富士通セミコンダクターメモリソリューションは2020年4月、動作温度が最大125℃の車載向けFRAM製品として、電源電圧1.8Vの2MビットFRAM「MB85RS2MLY」を追加すると発表した。

 同社は2017年より、動作温度が最大125℃の車載向けFRAM製品を供給してきた。これらの製品は動作電圧が3.3Vまたは5V動作で、メモリ容量は64k〜2Mビットであった。ところが最近、先進運転支援システム(ADAS)などの用途で、低電圧動作品の要求が高まっており、新たに電源電圧1.7〜1.95Vに対応する製品を追加した。

 MB85RS2MLYは、温度範囲−40〜125℃において10兆回のデータ書き換えを保証する。このため、車両の状態を常に検知し、0.1秒ごとに10年間もデータを記録し続けることが可能である。車載用電子部品信頼性規格の「AEC-Q100グレード1」にも準拠している。

 メモリ構成は256k×8ビットで、SPIインタフェースに対応している。動作周波数は最大50MHzである。パッケージは、EEPROM互換の8端子SOPに加え、外形寸法が5.0×6.0×0.9mmの8端子DFNも用意した。

 MB85RS2MLYは既に評価サンプル品を提供中で、2020年6月にも量産出荷を始める予定。さらに、メモリ容量が4MビットのFRAM製品も開発中である。

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